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かぜにうたえば-小美玉市出身の若き天才詩人 清水橘村-

かぜにうたえば -清水橘村の母校 橘小学校へのアウトリーチ– 2013年11月2日上演

公演の様子

かぜにうたえば - 2013年4月6日上演

公演の様子

かぜにうたえばの画像

清水橘村(しみず・きっそん)

清水橘村の写真

小美玉市出身の詩人。明治12年、水戸市に生まれる。

祖父は京都二条城の武芸師範、父は水戸藩士。

幼少期に父に従い東茨城郡橘村(現・小美玉市)に開拓民として移住。

貧苦のうちに育ち、学歴は小学校1年のみ。

東京の叔父に預けられ、仙台、福島を転々とし、17歳のとき父の死に逢う。

その後上京、島崎藤村の影響を受けながら「文庫」に投稿し、詩人としての道を歩み始める。
22歳、横瀬夜雨の詩集「夕月」を鮫島大浪と共に世話して刊行。

大浪が詩句の改刪をしたが橘村がやったものと誤解を受けた。
72歳、詩作復帰。

76歳、青年期に島崎藤村からいただいた序文をかかげて詩集「鴉の蒔いた草花」(シイヴァン社)を出す。

後半生は刀剣・歴史・運命学研究に赴き、易号高木乗として多くの著作がある。
橘村の詩風は、第一詩集「野人」のロマン主義から第二詩集「筑波紫」の象徴主義へと深化し、

長い空白期間の後に第三詩集「鴉の蒔いた草花」の社会風刺詩に到る。

はじめの二冊は文語定型を基本とし、最後の一冊は口語自由詩。

第一詩集から、流麗、端正な措辞法をもって、ロマン主義の正系と言ってもよい気品のある世界を示した。

掲載された新聞等

       2013年3月5日 茨城新聞の画像               2013年3月19日 常陽新聞の画像                    2013年4月2日読売新聞の画像

2013年3月5日  茨城新聞   2013年3月19日  常陽新聞   2013年4月2日  読売新聞

 

         2013年4月6日 毎日新聞の画像                 2013年4月7日 茨城新聞の画像

2013年4月6日  毎日新聞   2013年4月7日  茨城新聞   2013年4月7日  朝日新聞

スタッ

監修:小野孝尚(茨城女子短期大学 学長)
脚本・演出:新井良和
テクニカルディレクター・照明:川井昌幸
演出補:武石千絵子
音楽・歌唱指導:畠井伸子
振付:廣木 葵・新井晴香
音響:阿部喜一(みの~れ)
舞台美術・小道具:廣木たみ子・保護者の皆さん
演出部・舞台進行:皆川めぐみ・細谷聡希・浅野陽香・小池淳皓・中泉健太郎
映像記録・編集:細谷光央・細谷拓未
web宣伝:藤本隆幸・中本正樹・小池伸二・渡邊高明

皆川めぐみ・小池淳皓・原田啓司(みの~れ)
宣伝美術:中本正樹・廣木たみ子
制作部:柴山真理子・小池伸二・木村真奈美・中本正樹
原田啓司(みの~れ)・清水弘司(みの~れ)
助成:さくらフェスみの~れ実行委員会
企画・製作:みの~れ住民劇団「演劇ファミリーMyu」
Special Thanks:小山稚子様・清水洋治様・小塙義輔様
さくら保育園平沼副園長様
みのり新体操クラブ滑川富美子様

あらすじ

“きっそん”は、かぞくといっしょに たちばなむら  にやってきました。
おとうさんがなかまたちと ゆめのようなくに をつくるためです。
そんなあるひ、つらいできごとがおこります。かぞくとはなれてくらすことになったのです。
そのあとも“きっそん”はたくさんくろうしてくじけそうになることもいっぱいありました。
そんなとき、いつも たちばなむらのことをおもいだして うたによんでいました。
ふるさとのかぜをかんじると、ふしぎとげんきがわいてくるからです。
“きっそん”がおくったじんせいを、うたっておどるミュージカルでみんなにしょうかいします。

公演概要

期日

平成25年4月6日(土曜日)10:30開演

会場

四季文化館みの~れ  森のホール

ごあいさつ -公演パンフレットより-

監修  小野孝尚(茨城女子短期大学 学長)

詩人・清水橘村は、故郷の村の名前をペンネームにして明治時代に『文庫』誌上で活躍しました。

清水橘村の開拓者の子どもとしての幼年時代は、大変に貧しい生活でした。

後年の望郷の心には、別離と悲しみと、故郷へのあこがれがありました。
この度故郷の人々による、みの~れ住民劇団「演劇ファミリーMyu」のオリジナルミュージカルとして

その略生涯を「かぜにうたえば~ 清水橘村の物語」として上演されることになりましたことを大変嬉しく思います。
明治三十二年には、同郷の筑波根詩人・横瀬夜雨の処女詩集『夕月』の出版に関して

橘村は大変な誤解を受けてしまったことは周知の通りですが、幼い頃の貧困と詩檀での誤解による濡れ衣、

2人の子息の夭折等、辛苦の人生を強く生き抜きました。高齢になってからの詩作の再開では、
若者たちへエールを送る情熱の心も持っていました。
上演を通して、清水橘村の独学多才の人物像と汚名返上、更には橘村詩の再評価につながることを

強く望むものであり、多くの人々に清水橘村の人物と作品にふれていただければ幸いです。

みの~れ住民劇団「演劇ファミリーMyu」代表  柴山真理子

本日はお越し頂き誠にありがとうございます。今回地元の偉人を題材にしての舞台芸術を発信できることを

大変嬉しく思っています。
この作品は、地域の様々なつながりの中から生まれ育ちました。

きっかけは小美玉市在住の小塙義輔さんでした。

清水橘村という人物がこの地に存在していたことを教えて下さり、

さらに橘村を研究されている茨城女子短期大学の小野孝尚先生を紹介して下さいました。

小野先生には橘村の人物像や時代背景等のお話を伺い、当時の貴重な詩集等もみせて頂きました。

橘村の子孫である清水洋治さんには橘村の家族写真等も見せて頂き、

今まではどこか遠い存在で紙上だけの人物だった橘村を近くに感じることができました。
作品づくりを通して地域の宝を発見し、地域とつながり理解することは、Myuにとって大きな財産となりました。

この作品は多くの皆様に観て頂くことで大きく成長していきます。

Myuも地域の皆様と共に成長し続ける団体でありたいと思っています。
最後に、「かぜにうたえば」公演にあたり、多大なご支援、ご協力を頂きました関係者の皆様に

心からお礼を申し上げます。

脚本・演出  新井良和

いよいよ踏み出します。満を持して11歳への第一歩。Myu新時代への幕開けです。
無我夢中で駆け抜けてきた10年で培ったチカラを土台に、『かぜにうたえば』は新たなスタートに相応しい、

歴史に刻む意味のあるミュージカルに仕上がりました。
Myuはこれまでの作品でも地元題材に積極的に取り組んできましたが、今回は一味違う新天地を築きながら、

更なる飛躍の舞台として様々な取り組みに挑戦しています。
ベテラン役者と新加入キャスト、子どもと大人の融合はもちろんのこと、ストーリーテラーと名付けたキャスト達

は、物語を歌やダンスで彩り作品をリードする頼もしいMyu進化形の象徴。シーンによって様々な時代に

連想変化する舞台美術も保護者の皆さんがチカラを合わせたアイデアと努力の賜物。10年で立派に成長した

スタッフ陣は新たに演出補を設け次世代へ向けた意識を常に忘れない。いつものように全員で全力で取り組む

舞台創りはまるで本当の家族そのものです。
そして僕自身、清水橘村が晩年に書いたという代表作「空間」という詩を、自分なりに現代のメッセージに

置き換え、テーマソングの歌詞にしました。貧苦の幼少時代を過ごした橘村の名前をペンネームした本当の理由

は誰にもわかりませんが、このミュージカルをご覧になった皆様それぞれの心の中に、その真相を描いて

もらえたなら幸いです。
ここに、知られざる存在であった地元偉人の魅力をどうぞお楽しみください。


掲載日 平成29年3月16日 更新日 平成29年3月27日