虫の撮影方法! のぺーじ
虫を撮影しよう!
自然の中で虫に近づいて写真を撮るのは難しいです。
とくに俊敏なチョウやトンボなどを撮影する際には、捕獲してから指でつまんで、同定ポイントが良く見える角度で撮影すると良いです。
虫を手で掴むときは、毒がないか確認し、噛まれたり刺されたりすることもないように気をつけてください。
写真は、同定(種類を見極めて決定すること)のために必要な部位が確認できるものでなければなりません。
確認するための撮影ポイントは、種ごとに異なります。
ここでは、それぞれの主な撮影ポイントを具体的に挙げておきます。
詳しくは、種名をネットで検索して、特徴を調べてみましょう。
見分けのための撮影ポイントがわかるはずです。
同定には大きさも参考になるので、スマホ撮影でしたら、おおよその大きさを、画像加工でメモ記入してください。
加工機能のないカメラの場合は、別途メモしておいてください。
トンボ目
翅を広げて止まる種はとくに背面から撮りがちですが、側面の写真が同定しやすいです。
素早く逃げてしまいがちなので、捕まえてから撮影した方が画像を残せる可能性は高いかと思います。
噛まれないように気をつけて翅を揃えて持ち、横から撮影しましょう。
複眼の付き方にも科ごとの特徴があるので、頭部を正面から撮るのもオススメです。
撮影の例:
マダラヤンマ
ハッチョウトンボ
カマキリ目
特徴がわかりやすい部分として、カマやその付け根の内側が挙げられます。
ウスバカマキリはカマの付け根、コカマキリはカマ先の方に、特徴的な斑紋があります。
見分けの難しいハラビロカマキリとムネアカハラビロカマキリは、カマ上部のイボイボの付き方が違います。
それぞれのカマの内側の特徴がわかりやすいように撮影しましょう。
また、ムネアカは名前のとおり胸が赤いので、できれば胸部が写るように撮影をお願いします。
撮影例:
ウスバカマキリ
ムネアカハラビロカマキリ
バッタ目
真横は難しいかもしれませんが、なるべく横からも撮影してください。
撮影例:
クツワムシ
アミメカゲロウ目
ツノトンボやウスバカゲロウは、背面からの写真でOKですが、ケカゲロウやカマキリモドキは、なるべく横から撮影してください。
マダラウスバカゲロウは翅の模様が同定のポイントになりますので、翅がはっきり写るように撮影をお願いします。
撮影例:
ケカゲロウ
ヒメカマキリモドキ
チョウ目
ムラサキシジミやミドリシジミは開翅の写真がわかりやすいですが、翅を閉じた横からの画像でも大丈夫です。
ギンイチモンジセセリは、横からの写真がわかりやすいです。
ジャコウアゲハは、翅も特徴的ですが、胴体の見える横からの画像も同定しやすいです。
基本的には、どの種も、開翅の写真でも、翅を閉じた横からの写真でも、大丈夫です。
撮影例:
ギンイチモンジセセリ
その他の目
リストに上がっている種であれば、撮りやすい背面からの画像で、全身が写っていればまず同定できます。